妊婦さんと歯周病|及川歯科医院|栃木県益子町の歯医者

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妊婦さんと歯周病

こんにちは、黒子です。 私事で大変恐縮なのですが、私は今年の1月に入籍をいたしました。 今はまだ主人と2人で新婚生活を楽しんでいるのですが、やはりいつかは子どもを授かりたいとも考えています。 妊娠中はつわりなどもあり、歯科治療や歯科検診を避けがちかもしれません。 そんなわけで今回は、妊婦さんと歯周病の関係についてお話していこうかと思います。   妊娠中は、女性ホルモンの影響で唾液の分泌量が減少します。 唾液による殺菌作用と潤滑作用が損なわれ、歯肉炎や歯周病を引き起こしやすい環境になっています。 また、女性ホルモンは、血中から歯と歯茎の境目にある溝に到達して、歯周病菌を増殖させてしまうという特徴があります。 自治体が妊婦に歯科健診を勧める理由は、歯周病の有無をチェックさせるためなのだそうです。 妊娠が発覚した、あるいは妊活を行なっている女性は、ぜひ歯周病の検査を行うことをおすすめ致します。   そして、妊娠中の女性が歯周病になっている場合、早期低体重児出産のリスクが7倍も高まるという報告があります。 その原因は歯周病菌による炎症だそうです。 歯周病菌に感染すると炎症性サイトカインが過剰に出されることが原因とみられています。 炎症性サイトカインは炎症を促進する細胞間物質で、炎症部分から血管にも入り込みます。 妊娠中に炎症サイトカインの血中濃度が高くなるとそれが『出産の開始の合図』にもなり、陣痛や子宮筋の収縮などが起こると考えられます。     妊娠初期は、つわりによりブラッシングが困難になる場合もあります。ですがブラッシング不足は歯周病や、虫歯の原因になります。 なので安定期になったら一度歯科検診にお越しいただくことを強くおすすめします。 全世界の妊婦さんたちが母子ともに健康に出産を迎えられることを心よりお祈りしております。 そしていつか子どもを授かれた時のために私自身もしっかりと口腔内のお掃除頑張っていこうと思います!!